あなたの会社は、カーペットクリーニングに自信がありますか?
不安に感じられている方の多くは「基礎を理解していなかった」と言われます。つまりカーペットクリーニングの問題は知らないことが原因です。今回は①汚れの種類、②洗剤が与える影響、③基礎で改善した実例と提案をについて記載します。
①汚れの種類
まず「汚れ」はドライソイル(砂・ホコリ・糸くず等)とウェットソイル(油・飲料のシミ・汗・泥等)の二つに別れます。量としてはドライが多く、ウェットは量は少なくても手間がかかります。だから手順は常に「ドライ→ウェット」が原則です。入口や通路など高通行部は、業務用バキュームでゆっくり複数回行います。マット管理も合わせて見直すと、作業時間の時短にも繋がります。いきなり水を使用して洗うと、乾いた汚れが水分がを含んで泥のようになります。そのため仕上がりが不安定になります。
②洗剤が与える影響
次に、洗剤がカーペットへ与える影響です。ポイントは大きく4つ。
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繊維:ナイロン、ポリプロピレン、ウールなどで耐薬品性や色落ちリスクが異なる。
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pH:油汚れには弱〜中アルカリが効きやすい一方、ウールは高アルカリに弱い。
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濃度・時間:希釈が濃すぎる、放置時間が長すぎると残留→再汚染の原因。
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回収・乾燥:洗ったらしっかり回収して乾かす。ここを省くと、すべてが無駄になります。
実施前は目立たない場所で小テスト(洗剤→回収→乾燥)を行い、色落ちや毛倒れ、ベタつきがないか確認しましょう。ORBOTのようなオービタル機×中性洗剤で少水量運用にするか、アルカリ洗剤+エクストラクションでリンスを徹底するかは、素材・汚れ・現場制約(作業時間/乾燥時間)で選び分けます。
③基礎で改善した実例と提案
現 場:商業施設の通路カーペット
問題点:『軽いバキューム→濃いアルカリ洗剤で洗浄』という作業の結果、ムラと汚れが頻発し、やり直しが常態化している
作業の改善
→『 入口周辺のアップライト掃除機の時間を増やす→中性洗剤で洗浄』
効果
→ 1回当たり作業時間は微増したが、やり直しがほぼゼロになった。品質の向上、クレームが無くなり、総合的なコストは削減された。
まとめ
基礎を理解するだけで、カーペットクリーニングは馴染みやすくなります。悩んでいる方は可能な部分から取り組んでみれば必ず変化が起こります。
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