スーパーマーケットで清掃と在庫管理を行うロボット

今回紹介するサービスは日本ではまだ行われていない清掃と在庫管理のサービスです。アメリカではスーパーマーケットでロボットが清掃をしながら、在庫をスキャンするということが行われています。技術的にはこのようなことが可能になっています。

 


在庫追跡は時間のかかる作業となっています。しかし、正確な在庫データは、顧客のニーズを満たすために適切な製品が適切な場所にあることを保証するために重要です。アメリカの平均的なスーパーマーケットは約4,500㎡で、約30,000製品を扱っています。 これを従業員が在庫を手動で追跡しています。それに加えて、パンデミックによって引き起こされた購買習慣の変化と継続的なサプライチェーンの混乱、そして店舗の在庫を常に把握することがこれまで以上に重要になり、さらに困難になっています。

在庫スキャンを自動化して小売労働効率を最大化

しかし、従業員が店の通路を歩いたり、手動で数えたり、手持ちの店の在庫スキャナーを使用したりする必要がなかったとしたらどうでしょうか。TennantCompanyはBrainCorpと協力して、革新的なソリューションを作成しました。BrainOS®を搭載した自動床洗浄ロボットを自動在庫管理ソリューションにしました 。

在庫スキャンは、人工知能(AI)を使用してビデオ映像をくまなく調べ、どの製品がどの棚にあるかを追跡することで機能します。在庫数を高度なコンピュータービジョンと分析テクノロジーを採用することで、棚にあるものを数えます。

在庫スキャンを備えたT7AMRロボット床洗浄機

在庫スキャンの5つの主な利点

自動在庫追跡の価値は、人件費の節約をはるかに超えています。主な利点は次のとおりです。

  1. 在庫の可用性の最適化:在庫スキャンを現在の在庫システムと統合して、在庫の精度を高めることができます。これで、会社が地域に複数の店舗を持っているか、世界中に数百の店舗を持っているかに関係なく、どの店舗でどの製品が入手可能かに関する重要なデータを取得できるため、顧客は正しい場所で必要な製品を見つけることができます。
  2. 価格の正確性に関する情報:顧客からの価格についてのクレームは従業員にとってはとても不快です。店舗の看板、棚の価格情報、POSシステムがすべて同期しているため正確な価格を表示させることができるため、価格に関するクレームはなくなります。
  3. リアルタイムの商品と店舗のマッピング:リアルタイムに商品と店舗のマッピング機能を使用すると、店舗のレイアウトと商品配置を最適化することができます。現在の不足に対処し、顧客に違った製品をアピールすることができます。
  4. プラノグラムコンプライアンスの向上:リアルタイムの高解像度画像と分析を使用して、売り場の棚がすべての店舗でどのように見えるかを確認します。これをすることでメーカーとしっかり連携を取ることが可能となります。
  5. スマートな労働力の再配置:自動在庫スキャンは従業員の仕事を奪うものではありません。簡単な人的エラーを減らし、従業員は専門的な作業に集中することができます。労働力を再配置して価値の高い仕事と管理の役割を引き受けることで、従業員の満足度と定着率を高めることができます。
 

在庫スキャンを備えたロボット床洗浄機

このマシンは在庫をスキャンするだけのマシンではありません。床も洗浄するツーインワンマシンです!

そして、以下のような効率アップが考えられます。

  • ロボット床洗浄機が入ることで、在庫を確認するハンディースキャナーが全店舗で必要なくなります。
  • 従業員が清掃と在庫スキャンの業務を行っている場合は、これらの教育に使用する時間が必要なくなります。
  • ロボット床洗浄機が清掃と在庫スキャンを一度で行うため、ロボットの稼働時間が2倍になることはありません。

従業員の責任を高めて定着率を高める

ほぼすべての業界で労働力不足が深刻化しており、最前線の小売労働力は不釣り合いな打撃を受けています。食品小売業者の約80%がビジネスに悪影響を及ぼすほどの労働力不足に直面しているというデータがあります。

小売業の労働力不足を解消したり、従業員の定着率を高めたりする特効薬はありませんが、所属する従業員を最大限に働ける現場作りには役立ちます。自分がしている仕事に誇りを持っている従業員の離職率は低下します。

ロボットを導入せずとも、単純なアナログ作業をデジタル作業に変えるだけでも、従業員への負担を低減させるとともに価値を感じさせることができます。それに加えて、人件費と無駄な固定費を削減することができます。

引用:https://www.tennantco.com/en_us/blog/2022/03/inventory-tracking-automation.html

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