カーペットの汚れは大きく2つに分けられます。ドライソイルとウェットソイルです。今回はウェットソイルに焦点を当て、詳しく解説していきます。
以下は前回のドライソイルについて説明しています。
ウェットソイルとは?
ウェットソイルは、油脂類、飲みこぼし、食べこぼしなどで付着した汚れのことを指します。カーペットの汚れの20%を占めますが、除去作業にかかる労力は全体の80%にもなります。これに対し、ドライソイルは汚れの80%を占めるものの、除去作業は20%程度です。ドライソイルの除去方法はアップライト掃除機を使用するだけなので簡単な作業です。
ウェットソイルを除去する方法は様々ですが、代表的な方法は以下になります。
ウェットソイルの除去方法①
ウェットソイルの多くは酸性の汚れです。これを除去するためにはアルカリ性洗剤を使用します。ただし、アルカリ性洗剤を使用する際には注意が必要です。カーペットに残留する洗剤は、その洗剤分が汚れを引き寄せ、再度汚れやすくなってしまいます。したがって、アルカリ性洗剤を使用する場合は、洗浄後にしっかりと水で洗い流すことが重要です。このクリーニングにはエクストラクションというカーペットの汚れを吸引するマシンを使用します。
ウェットソイルの除去方法②
もう一つの方法として、少量の水とオービタルドライブでクリーニングする方法があります。オービタルドライブはカーペットに有効な回転を行うため、中性洗剤でも汚れにアタックすることが可能です。この除去方法にはオーボットなどのオービタルドライブ駆動のマシンを使用します。
まとめ
ウェットソイルの除去はカーペットメンテナンスにおいて重要なポイントです。適切な洗剤の使用としっかりとした洗浄手順を守ることで、効率的に汚れを取り除くことができます。特に、作業時間の多くを占めるウェットソイルの除去を効率的に行うことで、クリーニング時間の短縮につながります。
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