カーペット清掃の「再汚染」〜原因と防ぎ方〜

前回は汚れをドライとウェットに分け、手順はドライ→ウェットが基本とお伝えしました。今回は、その後に起きやすい再汚染についてです。再汚染とは、清掃後に汚れが再び付着して見た目がくすむ現象のことです。特に歩行量の多い通路や出入口で発生しやすく、仕上がりの持続に直結します。
今回はオーボットではなく、エクストラクションを使用した場合の作業工程で記載しています。

カーペットクリーニングの基礎を考えよう

なぜ再汚染が起きるのか

最大の要因は洗剤の残留です。希釈が濃すぎる、リンス (すすぎ)や回収が不十分乾燥が遅い、などのいずれも繊維表面のベタつきを生み、汚れを吸着させます。清掃後のケアが甘いと、湿った状態が続き再汚染が加速します。

今日からできる再汚染対策

  1. 使用量を守る
    『希釈が濃い=汚れが取れる』というのは間違えです。洗剤は必要最小限で作業前に希釈と面積を再確認して、適切な量を使用します。

  2. リンス&回収を徹底
    洗浄後は確実にすすぎ、残留を作らないこと。白タオルで拭き取りテストを行うと判断しやすくなります。

  3. 乾燥設計
    送風・換気・立入制限で乾燥時間を確保。湿ったまま開放しない運用が重要です。

  4. 日常で支える
    再汚染しやすい導線は重点バキュームとマット管理で土砂の流入を抑えましょう。

オーボットを使用すれば、再汚染が起こることはほとんどありません。それでも洗剤量が多すぎたり、土砂の回収が甘ければ、再汚染が発生することも考えれれます。

現場チェックのコツ

  • 手触りがべたつく
    → 残留サイン

  • 見た目の曇りが早い
    → リンス不足や乾燥不良を疑う

  • 導線の縁だけが汚れる
    → 入口対策・日常清掃の配分見直し

清掃直後の美観より、翌日・翌週に保てるかが評価を決めます。まずは「希釈→洗浄→リンス&回収乾燥」の順番を工程表に固定し、再汚染リスクを一つずつ潰していきましょう。現場条件に合わせた手順の作り替えは、LINEでお気軽にどうぞ。最小の変更で、仕上がりの持続と作業効率を両立させます。


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