光沢が落ちたワックス床は、剥離して塗り直すしかない。そう思われている方は多いのではないでしょうか。実は、ワックスが残っている床なら、光沢復元剤TA-4を薄く塗ってバフをかけるだけで光沢を戻せます。
その流れを30秒ほどのショート動画にまとめてYouTubeで公開しました。この記事では、動画の手順を文章でおさらいしながら、剥離・再塗布との使い分けや注意点をまとめます。剥離をしない選択肢もある、というのが今回お伝えしたいことです。
動画で見る:TA-4とバーニッシャーで剥離しない光沢復元
動画の流れは、傷んで光沢が落ちたワックス床にTA-4をモップで薄く塗り、乾かしてから、テナント社のバーニッシャー「2370」でバフをかける、というものです。乾燥中にわざと足跡をつけていますが、バフをかけた後には消えています。
剥離しなくても光沢が戻るのはなぜか
TA-4はポリマー性の光沢復元剤です。製品の説明では、ポリマーの粒が非常に小さく、ワックス(樹脂仕上剤)の隙間にすばやく浸透するとされています。そのため、塗って乾かしたあとにバフをかけると、作業直後から光沢が出ます。
つまり、すり減って光沢が落ちたワックスを全部はがすのではなく、残っているワックスの上から手を入れて光沢を戻すやり方です。一方で、ワックスがすっかりなくなった素地には、この方法は使えません。光沢を戻す相手になるワックスがないからです。
TA-4で光沢を戻す手順
床材や汚れ、ワックスの減り具合によって、合う方法は変わります。乾燥時間やバフの回数は、現場の状態を見ながら調整してください。
やってはいけないこと・向かない床
- 乾燥に送風機を使う:TA-4が十分に浸透せず、光沢が戻りにくくなります。
- ワックスが残っていない素地に使う:光沢復元は、ワックスが少しでも残っている床が対象です。素地が出ている場合はワックスの塗布が必要です。
- 「もう剥離はいらない」と考える:TA-4は剥離の回数を見直すための手段です。床の状態によっては、剥離・再塗布が必要になる場面もあります。
剥離・再塗布との使い分け
| 床の状態 | 考えられる方法 |
|---|---|
| ワックスは残っているが、全体の光沢が落ちた | TA-4を塗ってバフで光沢復元(今回の動画) |
| 通路など一部だけ光沢が落ちた | 落ちた箇所だけTA-4で部分補修。塗った所と塗っていない所の境目が目立ちにくい |
| ワックスがなくなり素地が出ている | ワックスの塗布が必要。TA-4は下地処理剤としても使え、床材とワックスの密着性を高めます |
TA-4の塗布とバフを繰り返すと塗膜が強くなり、剥離と再塗布を伴う定期清掃の頻度を減らすことにつながります。剥離の回数を見直したい現場では、選択肢のひとつとして検討してみてください。
今回使った道具

3.8L×4本の規格で、標準塗布面積は3.8Lあたり1,200〜1,500㎡が目安です。光沢復元と下地処理の両方に使えます。施工事例にはVCT・テラゾー・長尺シート・ウッドフロア・リノリウムがあります。詳しくはTA-4の製品ページをご覧ください。

パッド回転数2,100rpm、清掃幅500mmのバフ機です。ダストコントロールを内蔵し、バフで出た粉塵をダストバッグに回収します。仕様は2370の製品ページに、機械の紹介はこちらの記事にまとめています。テナント社の製品情報はテナント社の公式サイトでも確認できます。
よくある質問
乾燥中に足跡がついてしまったら?
そのままバフをかけて大丈夫です。動画の実演でも、乾燥中についた足跡はバフの後に消えています。
塗りムラが出たらどうすればいいですか?
TA-4は浸透するので、薄く塗ってかすれる程度なら問題ありません。多少のムラはバフ作業で整います。
どんなワックスに使えますか?
樹脂仕上剤(ワックス)全般に対応しています。迷う場合は、使っているワックスの種類と床材を添えてご相談ください。
2370を試してから決めたいのですが?
2370はデモ体験と貸し出しを受け付けています。お問い合わせフォームか公式LINEからご連絡ください。
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