正しい除菌の意味の理解と様々な手法について~安心・安全な環境作りのために~

コロナウイルスの流行が再び懸念される中、除菌に対する意識が高まっています。この記事では、除菌関する基礎知識や手法について改めて理解していただくためご紹介させていただきます。

除菌に関する基礎知識

コロナの流行の情報によって除菌の依頼が増えている方や提案を考えている方がおられるかと思います。。除菌のような目に見えないビジネスにおいて誤った知識はお客様の信用を失いかねません。そこで各用語の正しい意味を理解する必要があります。

除菌や抗菌の意味を勘違い

例えば除菌や抗菌を以下のように認識されている方は少なくありません。

  • 除菌:すべての菌やウイルスを死滅させて除去できる。
  • 抗菌:菌がいなくなりバリアのように跳ね返してくれる。

これらは全て間違った認識です。作業をする上で正しい知識を持って信用を得ることが重要です。

各用語の正しい意味

  • 除菌:菌を減らす効果のことです。菌が完全になくなる意味ではありません。
  • 消毒:病原菌を無毒化するまで除去、死滅させることです。
  • 殺菌:菌やウイルスを死滅させる意味ですが、全ての菌がいなくなる意味ではありません。薬機法の対象となる医療品のみ表現することができます。
  • 滅菌:有害、無害問わず全ての菌を死滅、除去することです。
  • 抗菌:菌の繁殖を防止する意味です。菌がいなくなるわけではありません、また「菌が付着しない」という意味でもありません。

これらの意味を間違って理解してしまうと誤解を与えてしまうかもしれません。お客様に信頼されるために正しい知識を身に着けましょう。

除菌方法について

除菌方法にはそれぞれ特徴があり、用途や環境に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。

  1. アルコール消毒(濃度70%以上95%以下のエタノール): アルコール消毒は、最も一般的な除菌方法の一つです。70%以上の濃度のアルコールが効果的とされています。手指や物の表面の除菌に広く使用されています。
  2. 次亜塩素酸ナトリウム: 塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。一定の濃度で使用することにより、ウイルスや細菌の除去に有効です。
  3. オゾン水: 近年注目されている新しい除菌方法です。強力な酸化力を持ち、さまざまな微生物を短時間で除菌することが期待されています。詳細については、次回の記事で詳しくご紹介します。
  4. 洗剤(界面活性剤):洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部有効です。界面活性剤は、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。9種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに有効であることが確認されています(NITEの検証による)。
  5. UV-Cライト: 紫外線を利用した除菌方法です。特定の波長の紫外線が微生物のDNAを破壊し、増殖を抑えることができます。

まとめ

除菌には意味が近しく思われる言葉が正しい意味はと世間一般の認識に齟齬があるように感じます。我々の業界はこれらを正しく理解する必要があるのではないでしょうか。

引き続き、安心・安全な生活を送るために、最新の情報に注目していきましょう。

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