ホテル業界におけるクリーニング

昨年より国内旅行者の増加、円安効果も相まってインバウンド需要の拡大が見られます。それによって全国的にホテルの稼働が上がっています。稼働に伴い、宿泊価格も上がっており、私が時々泊まっている東京駅周辺のホテルはこれまで数千円で宿泊ができたのに、今では2万円ほどになっています。

従来のクリーニング

カーペットはこれまでエクストラクションというマシンを使用してのクリーニングが一般的でした。水分を大量に使用して汚れを吸い取る方法です。もちろん、汚れはしっかり取れる方法なので、今でもこの方法はカーペットをクリーニングする1つの方法として使われています。

この方法のデメリットとしては乾燥時間がかかることです。4~6時間の乾燥は当たり前で、状況によるとそれ以上の時間を必要とする場合があります。そのため濡れている間は部屋を売りに出せなくなってしまい、作業時間によればその日はクリーニングを行った部屋はクローズとなってしまいます。

デメリットを解消するクリーニング

乾燥時間だけがデメリットであり、これを解消できれば部屋を売りに出すことができます。その乾燥時間を短縮できるクリーニング方法がオーボットです。

汚れが取れるのはもちろん、水量はエクストラクションと比較して約1/10になります。そのため乾燥時間は長くても1時間となり、部屋を売止めする必要はありません。

 

ホテルの宴会場

部屋や共用部でオーボットは全国的に使われていますが、もう1つ有効な使用場所があり、それは宴会場です。

宴会場を使用した後はカーペットが汚れていることが多く、1日に1度しか使用できないという事案がありました。そこにオーボットを導入し、その場でクリーニングを行い、1日の回転数を増やせた実績が何件もあります。

重要なこと

今回紹介したことは重要なことの一部ですが、カーペットに 使用する水分を考えることはとても重要です。クリーニング方法を少し変えるだけで効率や利益、品質は大きく変化します。一度、今のクリーニング方法を考えるきっかけになればと思います。

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