2025年問題とは?
ビルメンテナンス業界において、2025年に向けて深刻な問題が待ち受けています。いわゆる「2025年問題」です。これは、清掃の現場スタッフの年齢が中央値で約70歳とされる我々ビルメンテナンス業界に関わりのある大きな問題です。多くのスタッフが2025年には後期高齢者(75歳以上)となり、一斉に引退することが予測されています。日本全体で見ますと2025年には国内の労働者が583万人足りなくなると予測されています。
この問題が何を意味するのか、そしてなぜ今すぐにでも対策が必要なのかを見ていきましょう。
人手不足が解消できない原因
ビルメンテナンス業界は、すでに人手不足に悩まされています。高齢化が進む中、若年層の関心不足も相まって、労働力の確保が困難になっています。
原因を解消する為には以下のような課題解決に取り組む必要があると考えます。
労働環境と賃金
働く環境のイメージが主に身体を使うということ、そして他の職種と比較した場合に賃金が低めであることが人材確保の妨げになっているのではないでしょうか。これらの対策は、業界全体が持続可能な成長を遂げるための重要な課題です。
清掃業に対する偏見
清掃業に対する偏見が根強く、特に若年層からの応募が少ない現状があります。この偏見が、業界への新しい人材の流入を阻んでいます。
スキルギャップ
専門スキルを持つ人材が不足しており、即戦力として活躍できる人材の確保が難しくなっています。
外国人労働者の活用
外国人労働者の雇用も進んでいますが、言語や文化の違いから生じるコミュニケーションの課題があります。また、外国人の就労を認めない発注者も存在します。
収益の低下
人件費の増加や光熱費の高騰、そして清掃費の値下げ要求などにより、ビルメンテナンス業界の収益は圧迫されています。これに対処するための具体的な方策を見出すことが急務です。
なぜ今、対策が必要なのか?
先述の通り、2025年問題は避けて通ることができない現実です。この問題を放置すれば、人手不足はさらに深刻化し、業務の遂行が困難になるだけでなく、ビジネスの存続自体が危ぶまれることになります。皆さんが日々感じている課題を共有し、一緒に解決策を見つけていくことが重要と我々は考えております。
次回に向けて
次回のブログでは、これらの課題に対する具体的な解決策について詳しくお伝えします。今こそ、ビルメンテナンス業界が一丸となり未来に向けた一歩を踏み出す時です。この問題を解決するために、共に取り組みましょう。
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